けとブログ

自分で見返すための日記に近い

機械科学・航空宇宙学科の話

Wathematica Advent Calendar 11日担当のけとです。またギリギリに書き始めてしまいました。学科のことを書いてみようと思います。どうやら去年のアドカレも学科紹介を試みたようで下書きだけ残っていました。数式ないので句読点は。と、に直しました。あくまで一個人の感想なのであんまり参考にするのは良くないです。

基幹理工学部に入ると7つある学科のどれかに所属することになります。私は機械科学・航空宇宙学科にいます。140人と基幹で最も人数が多い学科です。定員でかすぎる。

機械学科2個ある

学科の名称がちょっと長いですがいわゆる機械学科にあたると思います。機械工学科が分裂して機械科学・航空宇宙学科と総合機械学科(創造理工学部)にわかれました。違いははっきりとはわからないですが、よく言われるのは総機の方が実践重視でロボットの研究室が多いこと、機航には航空宇宙の研究室が多いことです。

授業の感想とか

2年生

材料の力学(春・秋学期)

機航2年の主役です。材料がたわんだりねじれたり座屈したりします。材力は全国の機械科でカリキュラムに組まれているであろう科目なので教材が多く勉強しやすいです。授業を受けて演習でしばかれるを繰り返しますが2年の授業の中でいちばん楽しかったです。

機械製図法F(秋学期)

名の通りです。2コマ連続で57号館1階で製図をします。総機は4コマ連続だったと思います。お絵描き自体はとても楽しいですが、描き方に決まりごとが多いのでいずれ発狂します。教科書のJISの表眺めて唸ってるよりも先生やTAに質問した者勝ちみたいなところがあります。バズーカを持ち歩くのは最初はちょっと嬉しいのですが、だんだん邪魔になってきて持ってこなくなります。

加工学・実習F(春学期)

59号館の工作室でサイコロや笛を作りました。あとは3Dプリンタの見学をしたりあっつあつの鉄をトンカチで叩いたりした記憶があります。夏休みに工作体験教室に来たキッズの気持ちになれます。

工学系の数理(春・秋学期)

当時オンデマンドだったので若干記憶喪失ですが春学期は複素解析、秋学期は線形微分方程式力学系の話だったはずです。春は結構テンポよく理解できますがそのままのノリで秋の授業を受けたら後半しんどくなってきました。私のときは課題提出で成績がつきましたが今年は教場試験だったそうですね。

ダイナミクス(秋学期)

記憶喪失その2。私は線形多自由度系のあたりから元気がなくなってきました。

機械材料学(春)/航空材料学(秋)

初め数か月はなんだかつまらないなと思っていたのですがだんだん興味が湧いてきました。3年の実験の役に立つことがあるのでもっとメモ取れば良かったなと思います。ゴリゴリの力学だけで設計しないで材料の性質(強度・耐食性・寿命など)も知りましょうねという内容です。春学期は平衡状態図と熱処理、秋学期は合金がメインだったと思います。

熱力学(春・秋学期)

これも3年の実験の役に立ったり立たなかったりします。たまにタートルトークみたいな回がありました。工業熱力学に改称しても良いのではないかと思います。蒸気表やらh-s線図やらp-h線図やらを読みました。

3年生

取ってない選択授業もまぁまぁあるので一部です。

流体の力学(春・秋学期)

機航3年の主役です。流体力学が好きなら楽しい。地道に教科書を進めますが全然眠くならない。前期は演習でしばいてもらえますが後期は演習ないです。テストは油断するとしっかり微妙な点数になります。秋月曜は他のC群と合わせて3コマ連続対面になると流体が終わるころには結構疲れてしまいます。

工学系の解析設計演習(春学期)

午前2コマ使って毎回演習のためどんなに眠くても無理やり目を覚ますことができます。関数電卓なしでこのグラフ描くんかいみたいなのがありますが慣れます。学系Ⅱ1年生の工学系のモデリングの続編という感じ。時定数や減衰係数に飽きてきた頃にラプラス変換が始まりますがラプラス変換の厳密な議論とかはしません。使えるようにしましょうが主旨。

機会設計法F(春)/機械製図法A(秋)

JISのお絵描きの決まりごとには慣れてきましたが授業寝落ち芸人が苦しむ系のレポートが出ます。起きて授業聞いてれば解けるので起きると良いと思います。後期は選択ですが3DCADで18gゼリーカッターを作りたいので取りました。市販は16g用しかなくて困っているので誰か18gゼリーの切り方を教えてください。

弾性力学(春)/破壊力学(秋)

どっちも材料系なのでまとめてしまいましたが怒られるかもしてない。材力の続きというか種明かしをします。弾性力学は試験勉強用の演習問題くれてハッピーになれますが別に簡単なわけじゃないので元気がなくなってきます。破壊力学は語感がかっこよすぎて絶対取るぞと思ってました。亀裂の絵が上達してきたところです。

機械科学・航空宇宙実験(春・秋学期)

たすけて

伝熱工学(春学期)

ひたすら伝熱現象の話をします。対流とか熱交換機とかフィンとかを扱いますがレイノルズ数とプラントル数に振り回されて最後は力尽きるという感じです。春学期の試験いちばん苦しかったです。演習問題を配ってくれますが量が多すぎました。

凝固・鋳造工学(春学期)

毎回小テストしてくれたり過去問配ってくれたりしてありがたいですが1限辛すぎて秋学期の塑性力学は取りませんでした。合金の状態図がしょっちゅう出てきます。デンドライト成長の話が印象的でよく覚えてますが記憶喪失回もある。早稲田の材料研究所は昔は鋳物研究所だったそうです。

精密工学(春学期)

みんなエッチングが好き。前半はMEMSの加工方法の話、後半は最適設計の話。課題でiPadにセンサツールボックスというおもちゃをインストールして遊びました。

燃焼工学(秋学期)

先生のきまぐれで対面になる。この授業そのもののことをよくわかっていないので何も書けない。

ターボ機械(秋学期)

名の通りターボ機械を扱っています。速度三角形を書きます。たまに教壇で実験してくれて面白い。この授業を取ると扇風機選びが楽しくなるらしいです。

航空構造力学

科目名かっこよく盛ってませんか?航空構造がどうこうというより、強制的に材力の復習ができます。手計算を習得しなさいという圧を感じます。板書ゆっくりかと思ってまったりしてると1ページ逃したりする。

まとめ

私のキャパでは死んでしまいますがりこきゃんの中ではそんなに忙しい方ではないです。